『人(自分)の活性化』その4

前回は、「無意識の思考」の3つバターン”思考のクセ””思考の枠””思考の二面性”についてお話をさせていただきました。今回はこの3つのバターンに対して、どのように刺激を与えていくかについてお話しましょう。

まず、”思考のクセ”ですね。
「でも」「だって」といった発言が口グセの人は、”ネガティブな思考のクセ”がついた人。「よしっ」「確かに」といった発言が口グセの人は”ポジティブな思考のクセ”がついている人。自分に刺激を与えるには、思考のクセを“意識的に”変えていけばいいのです。
「でも」「だって」「難しい」「どうせ」は意識して言わないようにする。そうすることによってそれが習慣になり“無意識”で言わなくなります。そして、今度は“意識して”「よしっ」「確かに」「なるほど」「そうか」と言うようにする。そうすれば、これも習慣化して“無意識”に言うようになります。あなたの思考のクセは”ネガティブな思考のクセ”から”ポジティブな思考のクセ”に“無意識”に必ず変わっていきます。

次に”思考の枠”です。
自分に刺激を与えるには、あなたが無意識のうちに思い込んでいる自分の判断基準、この思い込みを変えていきます。日常生活でやっていただきたいのは、人の話を聞くときに、自分の判断基準を入れずに聞くことです。「えっ、それは違うんじゃないの」とか「私だったらこうするけどな」とか人の話を聞くときに自分の思考で判断しないこと。ただひたすら、“ありのまま”で人の話を聞く習慣をつけてください。
松下幸之助や西郷隆盛など偉人と言われた人は、相手がどんな人でも真摯に話を聞いたそうです。“ただひたすら人の話を真摯に聞く”それが習慣化すれば“無意識”のうちにあなたの“思考の枠”は必ず変わっていきます。

最後に”思考の二面性”です。
成功するイメージの喜びと同時に“無意識”に失敗するイメージの不安もわいてきてしまいます。欠けているもの、足りないものに目が向くというのは、実は人間の本能といわれています。
「欠けているからなんとかしょう」「足りないからどうにかしょう」と人間はいままで進化してきていきます。しかし、「自分にはできない」とか「○○してくれない」とか「ない」ということにすれば自分の気持ちが楽なので“無意識”に“ないない思考”におちいってしまっています。これでは、本当はできるのに「できない」となってしまい、せっかくのチャンスや自分の良いところなど「ある」ものを見逃してしまいます。
“ないない思考”と“あるある思考”の”思考の二面性”について、次の2つのフレーズを感じてみてください。まず「小魚を食べないと大きくなれないよ」。次のフレーズは「小魚を食べると大きくなれるよ」。
この2つのフレーズ、どう感じられましたか? 全く同じことを言っているのですが、感じ方が全く違いませんか? これが“ないない思考”と“あるある思考”です。最初のフレーズは、「小魚を食べ“ない”と大きくなれ“ない”よ」と「ない」という言葉を繰り返し言って“不安の動機づけ”をしています。一方は「小魚を食べ“る”と大きくなれ“る”よ」 と「る」という言葉を繰り返し言っていることにより“可能性の動機づけ”をしています。この2つの違いわかっていただけますよね。“可能性の動機づけ”はワクワク感があり自分が活性化していきます。言葉を発する時、まず“意識して”“ないない思考”を“あるある思考”変えてみましょう。

今回は「無意識の思考」の3つバターン”思考のクセ””思考の枠””思考の二面性”について解説していきました。まず“意識して思考を習慣化する”ことにより“無意識の思考”を変えていくことがポイントです。

次回はいよいよ最終回です。
いかに「人(自分)を活性化するか」についてまとめていきたいと思います。


続きはこちら。
『人(自分)の活性化』その5


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